知らないと怖いむくみの病気
ただのむくみだと思っていたら、実は病気からなる「むくみ」だった…。なかなか治らない慢性的なむくみには要注意です。変だなと感じたら病院を受診しましょう。
「むくみ」から考えられる主な病気をお話します。
心臓病
心臓病に多くあるのが心不全です。心不全にかかると、心臓から血液を正常に送り出す働きが弱まり、全身に血液が行き届かなくなることから、様々な症状が引き起こされます。そのひとつが「むくみ」です。
慢性的な脚のむくみや、顔のむくみがある場合は次の項目をチェックしてみて下さい。
息切れがする・尿が少なくなった・体重が増えた・咳が頻繁に出る・食欲が無い・吐き気・倦怠感
数多く当てはまった方は、念のためお医者さんの診断を受けて下さい。
肝臓病・腎臓病
肝臓病・腎臓病にかかると、尿を排出する際にタンパク質が必要以上に排出されてしまい、低蛋白血症が起こりやすくなります。低蛋白血症が起こると、タンパク質の減少に陥ります。
タンパク質は水分を血管の中に留めておく働きのあります。タンパク質が不足することで、水分が細胞の外へ漏れだし結果「むくみ」となります。
むくみが脚だけでなく、全身にむくみの症状があらわれる事があります。気になる方は次の項目をチェックしてみて下さい。
尿が白く濁る・頻繁に下痢をする・お腹が痛い・背中が痛い・体重が減る・食欲がない
数多く当てはまった方は、念のためお医者さんの診断を受けて下さい。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症にかかると、顔を含め全身にむくみの症状があらわれます。そして重度になると「粘液水腫」という浮腫みの症状があらわれます。
この粘液水腫は、指で押してもへこまない・跡が残らないのが特徴です。これらのむくみは、甲状腺のホルモンが不足することによっておこります。
この病気は、症状が軽いとなかなか気づかないこともあります。次の項目をチェックしてみて下さい。
月経異常・無気力になる・皮膚が蒼白い・肌が乾燥する・体重が増える・ゆっくりとした口調になる・口がもつれる
数多く当てはまった方は、念のためお医者さんの診断を受けて下さい。
まとめ
いつものむくみだと思っていても、実は怖い病気が潜んでいる可能性もあるという事を知っておいて下さい。